R5年5月の保育通信

たんぽぽ保育通信 R5年5月号

新緑が美しく、色とりどりの花が咲き爽やかな季節になりました。
寒暖差の激しい時期でもありますので小まめな体温調整を心掛けましょう。
新しい環境での疲れが出やすく、体調を崩すお子様もいらっしゃいます。
親子共々十分な休息がとれると良いですね。


■ちあきこどもクリニック院長より

4月から新しい環境での生活が始まった皆様、
そろそろ疲れがでてくるところと思います。
GWWはゆっくり休んでリフレッシュしましょう。

新しい生活に慣れていけるよう体力の充填が大切です。

さて、今回は【鼻汁と咳の話】をしましょう。

長いコロナ禍で上気道炎症状にも
敏感にならざるを得ない状態が続いていましたが、
今では過敏な対応や考え方も見られるようになってしまいました。

そもそも鼻水は空気中の埃や病原体を吸い込まないようにするための防御反応です。
空気が埃っぽい春には鼻水は多く出ます。
アレルギーで鼻水がたくさん出るのも花粉を何とか排除したい、
という体の反応なのです。

確かに風邪をひいてもたくさん出ます。
すでに炎症を起こしている鼻粘膜を守るための反応です。

ほとんど免疫の記憶のない乳幼児が生活していく上で
鼻水を出さないようにさせるのは無理な注文です。

鼻水が出ているという症状にとらわれず、
全身の状態と鼻閉症状による困り具合を見て、
必要に応じて薬を使用していくべきと考えます。

喉や気道に入ってきた異物は痰で絡めとり、咳で排除します。

排除が完了すれば咳は本来止まるはずなので、
たまにしか出ない咳はほぼ生理現象です。

感染症で出る咳は、炎症反応の結果として痰が大量に出てしまうものや
炎症そのものを異物の存在と誤解して
咳反射が連続的に起こってしまうものがあります。

原因が解決しなければ咳はとまりません。

鼻水、咳、発熱に対して、その症状が消えるように安易に薬を求めるのでなく、
数多の微生物に囲まれているこの世界で生き抜くために
免疫反応を駆使して戦っている子どもたちの、
身体のサポートを考えていきましょう。

十分な睡眠時間と休養、栄養のバランス、
寒暖に対する衣類や環境の整備が大切です。

日々の特別でない小さな積み重ねがお子さんを守ることに繋がっているのです。


■最近の保育室の様子

今まで主に家族とだけの生活から、初めて集団生活に入り
緊張や疲れと共に様々な物に触れ、体験した事のないウイルスとも出会います。

先月は風邪(急性上気道炎)や咽頭結膜熱(アデノウイルス)に罹り、
病児保育室をご利用するお子様が目立ちました。


以上、5月の保育通信でした。


たんぽぽ病児保育室 2023年5月1日発行 編集者 村上

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